ポートランド
- 作詞：澁谷浩次
- 作曲：細馬宏通
何で出来ているのか分からないが
いつまでも食べていたくなるほどに
美味しいもの
生まれて初めての外国で 最初に
入った小さなレストランの前の
広い道幅
僕はベーシストなのにドラム担当
どこにも缶コーヒーが売ってなくて
２キロ歩いた
その日の舞台は粗末なビルだった
ドラムは無いかと訊いたら段ボールを
貸してくれた
おお ここはポートランド
コイントスで名付けられた街
へえ ここがポートランド
ガス・ヴァン・サントの映画で観た街
泊めてくれた家の奥さんが美人
だと言ったらみんなに冷やかされて
バラ園に行った
青いセーターを着たジュヌヴィエーヴが
ポートランドの仲間たちに囲まれて
優しく歌った
君の手を見せてごらんよ 君の手は
全然ベーシスト向きじゃないねと
あなたは言った
何が光っているのか分からないが
いつまでも車に乗っていたくなる
うつくしい夜
おお ここはポートランド
スケートパークと浮浪者の街
へえ ここがポートランド
初めて行った外国の街
