外はまっくら

外はまっくら
息をひそめて
驚きのない
パンを齧って


青や緑の
ネオンのように
悲しみのない
話をしよう


夏の終わりの
歪みの中へ
飛び込んで行く
子どものように


地上で唄う
ミミズのように
目玉を捨てて
眠りにつこう


夜明けの声が
炎の中へ
追いかけて行く
わたしの罪を


外はまっくら
息をひそめて
驚きのない
パンを齧って