悪路

わたしの居る世界では
みんなは間違っている


明るい火に誘われた
貧しいネズミたちのようだね


長い黄昏が去って
心を放り出している


大きな湖の上
思い出せない島のようだね


見渡せば 声なき声
聴こえてる 敵の歌
わたしを 誘っている


みんなの見てる世界に
わたしが居なくなったら


背中に貼り付けられた
叫びも忘れていくのかな


目の前は 壊れた道
落ちてくる 星屑に
わたしは 立ちすくんだ