色の無い暮らし life without colour 《Lyric》
色の無い暮らし
封じられた窓
枯れ草が
どこからか
入り込む
種を突き破り
かけらだけになる
床下の
蟻の群れに
まぎれて
土を掘れば
あらわれるわたしを
何度となく
腐らせてしまった
古い絵のような
風穴の向こう
張りつめた
夜の終わりに
飛び去った
色
色の無い暮らし
内側のひずみ
朽ちていく
色の群れ
出て行く
明日になれば
手に入るわたしを
何度となく
追い出してしまった