次のパイナップル next pineapple

shibuya_igloo2007-05-04

駆け上がった円の淵で
螺旋形の猫を抱きかかえ
視線の光を束ね
拡張子の川を下っていく
動機のみだれた果実の内側
すべての嘆きを岩に隠して
大振りのバットをやり過ごそう
この次の日曜へ跪いて
口に含む甘い塊を反芻しよう
流れ出す果汁の水路で
休止した情報をより分け
緊張の種子を埋め込んだ
凍った土の畑のような
次のパイナップルを思い浮かべた



  • 作詞 2009年3月28日